第72回日本体力医学会に参加してきました!

茨城(つくば市)・千葉(柏市)・東京(神楽坂,目黒)のジムでパーソナルトレーナーをしている川谷です。

先週の9月16~18日で愛媛で第72回日本体力医学会が開催されたので、大学院のメンバーと愛媛に行ってきました!

ちょうど台風が直撃して、中日は大変な騒ぎになりましたが(川の貯水量が限界水域に達したとかw)、無事帰って来ることができました。

集まった演題は一般演題329題、ポスター発表529題!

全国の大学や研究機関から非常にたくさんのエビデンスが発表され、とても興味深く学びの深い3日間を過ごすことができました!

大学院に進学したからこその特権というか、こういう場で研究というものに関わりながらトレーナーをやれるというのは、改めてありがたいことだなぁと感じました。

今回は、体力医学会に参加した感想について書かせていただきます!

日本体力医学会とは?

日本体力医学会とは、日本全国の体育・スポーツ・医学・健康といった人の体に関わる全ての分野の大学や研究者が集い、年に1度最新の研究成果を発表しディスカッションし合う学術大会です。

第1回開催は昭和24年で、そこから今年で72回目を向かえる歴史ある学会です。

自分は今回が初めての参加でしたが、これまで読んだ本や論文を実際に書いた教授や権威のある研究者のお話を聞くことができ、非常にワクワクしながら発表を聞いていました!

中でも、最近では日本全体の問題でもある超高齢化社会や介護予防をテーマにした研究が多く発表されていて、どのような運動が効果的か?どのように運動を今の世の中に組み入れるか?というったトピックの発表が多い印象でした。

運動を指導する者と運動を研究する者、それぞれ立場やアプローチは違うかもしれませんが、皆目指すところは同じで、それらをどう世の中を良くするために活用していくかが大切なんだなぁと感じました。

それにちなんで、運動を指導する側と研究する側、それぞれの立場にいる自分から見て、各々がもっと共通の認識や考えを持っていたら、もっとお互いがよくなるのになぁと感じたことが生意気ながらありました。

というのも、それぞれの立場の人から聞く限り、

『研究と現場は違う』
『エビデンスは所詮統計上の数値でしかない』
『現場指導は指導者の思い込みでしかない』

などと言ったことも少なからず耳にします。

どちらの経験も全然浅いことは確かですが、自分なりに現場を知った上で研究がどうあったほうがいいか?逆に研究を知った上で現場がどうあったほうがいいか?

ほんのわずかながらでも両側の立場の方のヒントになればと思うので、それぞれの視点で思うことを書かせていただきたいと思います。

※どちらの贔屓も批判もしているつもりはありません

現場を知った上で研究に思うこと

まず、現場を知った上で研究に思うことは、現場の人間がわかるようなエビデンス、あるいは現場の人間がもっとヒントを得られる研究が増えるといいなということです。

一昔前(と言ってもそんな前じゃありませんが)、『運動中に水を飲むな!』なんてことが学校で生徒に当たり前に指導されていました。

それが研究が進んだことで、運動中の水分はこまめに取らないといけないということが今では常識になっています。

これはまさしく、研究が現場に生きた一つの事例だと思います。

ですが、研究は必ずしもそうした現場のためにある研究ばかりではありません。

物事の本質を捉えるために、いろんな条件を揃えたり、データを元に結果を論じたり、いわゆる研究のための研究というのもあります。

それはそれでもちろん必要だと思いますし、それがいずれ現場に生きることもあるかもしれません。

ただ、研究にばかり主眼がいきすぎると、いざ現場で行われている運動や事象を検証しようとした際に、現場とはかけ離れたやり方や条件でやらないと研究が成り立たないなんてことが多々あります。

ストレッチの強さは一定か?とか
トレーニングの比較はそれで合ってるのか?とか
他の要因はちゃんと排除できているのか?とか

現場の人間からしたら『あ〜もういいんじゃんそんなこと!』とイライラしてしまう方も出るんじゃないかと思うくらい(笑)、研究は徹底して粗を探して潰そうとします。

それが研究だと言われればそれまでなんですが、それで出たエビデンスが本当に現場の役に立つのか?本当に世の中のためになるのかを考えると、ちょっと心配な部分もなくはありません。

体育という分野に関してそこは比較的優しいところはありますが、医学よりな研究だと本当にそこらへんが厳しくボロクソに言われます(笑)

現場の視点に立って研究ができる機関や研究者がもっと増えたら、エビデンスの価値ももっと上がるんじゃないかぁなんて浅はかながら思いました。

(まずは自分がなれよって話か。。。(笑))

研究を知った上で現場に思うこと

次に、研究を知った上で現場に思うことは、エビデンスだからと言って軽んじる、逆にエビデンスがあるからと言って鵜呑みにしてしまうのは危険だということです。

確かに、現場経験が豊富で、自分の中での経験則や職人技で多くの人を幸せにしているトレーナーや治療家の方々はたくさんいらっしゃいます。

そうした人たちから見たら、エビデンスは所詮数字の平均値でしかないかもしれません。

ですが、物事に客観的な視点を加えること、その方法を多くの人が実践し、効果を感じられようにする(再現性)には、そうした科学的根拠が大きな意味をもつと思います。

それこそ論文を読んだり学術発表を聞いて思うのは、その一つのエビデンスを出すためにこれまでに行われた莫大な量の先行研究や文献が引用されています。

つまり、研究はこれまでの人類の歴史から積み上げられてきた階段なわけです。

歴史上の数々の著名人や偉人の知識の集合体が研究には詰まっています。

一人が編み出した職人技ももちろん素晴らしいですが、そうした人類の知の結晶から得られるものは非常に大きいのではないでしょうか?

逆に、エビデンスがあるからといって、それを鵜呑みにしてしまうのもよろしくありません。

最近ではよく、『科学的にも効果が証明されたサプリメント!』などエビデンスを売りにした商売も増えてきています。

それは情報の質が求められる時代になったからだと思いますが、どういう意味でエビデンスが使われているのかも慎重に判断する必要があります。

先ほども言ったように、研究はデータをとって物事を統計的に比較するので、そのために条件ややり方を統一します。

そうした効果が誰に対して効果があるのか?男性なのか女性なのか?あるいは若者なのか高齢者なのか?

実験対象者の老若男女の違いで効果が変わるものはたくさんあります。

例えば、柔軟性は動脈硬化と関係があることが明らかになっていますが、それは中高年者だけで若者には有意な関係はないことがわかっています。

体が硬いを甘く見るな!学術研究でわかった柔軟性と健康の関係とは?

2017.08.24

また、その運動の効果はやってすぐ出るのか?それとも3ヶ月以上継続しないと出ないのか?頻度は週何回やっているのか?

など、結果以外のところに目を向けないと思わぬ勘違いを引き起こす可能性があります。

このように、エビデンスも結果ばかりを見るのではなく、その方法や意義をちゃんと見た上で本当に現場に生きるものなのかどうかを判断する目が必要なんじゃないかと考えます。

そのためには、論文を読んだり学会に出て見るのもありかと思います。

(自分もちゃんとできているかというと、、、ですが(笑))

とまぁそんな感じで、研究も現場も両方の立場を経験して、両方の方々の意見を聞いてみて、改めてどちらも素晴らしいものだと思ったし、この二つがより関わって繋がっていくようにしていくのが自分のしたいことかなと思いました!

まだまだ研究も現場も経験不足ですが、少しでもお互いの関係を紡ぐことができる人材になることを目指して、これからも精進していきたいと思います!

まずはしっかりと修論に取り掛かろう。。。来月から(笑)

おまけ

学会の合間に観光がてらお城と神社、温泉巡りしてきました〜☆

上の写真は松山城

松山城の上から愛媛の町並みを一望

松山神社に参拝

日本最古の温泉と言われる道後温泉に入ってきました!

ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のモデルにもなったところだそうです。

道後温泉二階の休憩室

風が心地よく吹いていて風呂上がりに癒されました(^^)

ここは夏目漱石の書籍『坊ちゃん』にも出てくる場所だそうです(まだ読んだことないけどw)

愛媛名物一六タルト

コーヒーとの相性が抜群でした♪

ロールでも売ってたけど、まぁ一つ食べれば十分かな(笑)

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